コラム

新しい職場で気持ちよく働くには?スタートダッシュのポイントを解説します

2023年もいよいよあと少し。来年1月から心機一転、転職して新しい職場で働くという方もいるのではないでしょうか。転職前は、新しい職場に馴染めるか不安な方も多いかと思います。筆者も2023年12月に転職をしましたが、やはり入社前は不安に思うこともありました。ですが入社して約1ヶ月働いてみた現在、不安なく、様々な職務に充実して取り組めていると感じています。そこで今回は、その経験を元に、新しい職場で不安なくスタートダッシュを切るためのコツを紹介したいと思います。これから新しい職場に入社するけど不安だな…と感じている人の参考になれば幸いです!
 

入社までの準備

前職を退社してから新しい職場に入社するまでの期間は人それぞれでしょうが、まずは一旦気持ちをリフレッシュして、心身ともにゆっくり休みましょう。新しい環境でいちから働きはじめるのは、想像以上に心身に負担がかかります。そのためにも、健康状態を整えてリラックスして過ごすことが大切。筆者は少し遠出をしたり、好きなアーティストのライブに出かけたり、積ん読だった本を読んだりしながら、のんびりと過ごしていました。
 
そのうえで、頭の隅っこでは新しい職場での仕事をイメージしておくとよいでしょう。これまでの採用面接などで話したことを念頭に、自分は新しい職場でどんな仕事に、どんな風に取り組んでいくか想像し、疑問や不安に感じる部分があったら、入社当日に質問する。そうすることで、不安感なく仕事に取り組むことができるでしょう。また、新しい仕事に関連するトレンドや技術などの情報は追っておいてもよいと思います。
 
ただし、あまり頭でっかちになる必要はありません。ざっくりとした仕事のイメージを持つ程度で充分です。ここで考え過ぎてしまうと無駄な不安ばかりが膨らんでしまうこともあります。また、凝り固まったイメージを持ちすぎて、入社後にイメージとのギャップを生んでしまうのもよくありません。おおよそのイメージを持って、わからないことは当日聞く、くらいの姿勢でOKです。何より大切なのは、新しい職場でスタートダッシュを切るための心身のエネルギーをしっかり充電しておくことです!
 

人間関係のスタートダッシュは「キーマン」を意識する


入社当日、気になるのはやはり新しい職場の人間関係。うまく馴染めるか緊張すると思います。スタートダッシュに重要なのは、配属先の先輩や採用担当など、自分にとっての「キーマン」と密にコミュニケーションを図ること。彼らとは面接ですでにコミュニケーションを取っているので、ある程度の相互理解ができているはずです。まずは「キーマン」との会話を通じて雰囲気やテンションをつかみ、溶け込んでいくのがよいでしょう。
筆者の場合は、新しい職場が少人数の職場だったため、採用面接時に社員の方と充分コミュニケーションを取れていました。そのため、入社後もその方々との会話や相談を通して、仕事の全体像や仕組みなどをスムーズに理解することができました。
 
なお、新しく入社した社員だからといって、必要以上にテンション高く馴染んでいこうとする必要はありません。職場はあくまで仕事をする場であって、友達を作る場ではないからです。もちろん、仕事を進めていくうえで、信頼関係を土台とした仲間意識は芽生えるとは思います。ただ、それはあくまで仕事が軸となって生まれるもの。無理に飲み会や雑談でコミュニケーションを取ろうと気負う必要はありません。
 
重要なのは、まずはキーマンとのコミュニケーションを密に取り、働くうえでの疑問点や不安点を聞いて解決すること。彼らと話しているうちに、職場全体の雰囲気や、部署ごとの特徴もより詳細に掴めてくることでしょう。そして、後述する仕事のスタートダッシュのポイントを意識することで、人間関係はさらにうまく回っていくと思います。

仕事のスタートダッシュは「輪郭」を掴むべし


先ほども述べたように、職場はあくまで仕事をする場所です。つまり、新しい職場でも仕事に円滑に取り組むことができれば、不安なく働くことができるでしょう。新しい職場が大企業の場合や未経験での採用の場合、中途入社でも丁寧な研修期間が設けられることもあるでしょうが、中途入社に求められるのは「即戦力」の場合がほとんどです。
 
ここで重要なのは「即戦力」の意味です。「即戦力」とは、すぐに利益などの数字を出すという意味ではなく、企業の利益を生み出すための仕組みを素早く理解し、その仕組みに合わせて利益拡大のために効果的に動くということ、と筆者は考えています。なぜなら、単にその場の数字を伸ばすだけの社員よりも、仕組みを理解して質の高いアウトプットを続けていける社員のほうが、企業にとって長期的に活躍し得る人材だからです。
 
新しい職場に入社したら、まず自分が所属する部署や、参加する仕事・プロジェクトの仕組みをしっかりと理解しましょう。企業側から説明が特になく、いきなり具体的な仕事のみを任された場合は、自分の仕事が全体的な仕組みのどの部分を担っているのか、確認したほうがよいです。その際、上で説明したキーマンの人たちにまずは聞いてみるのがよいかもしれません。
 
そのうえで、自分のスキルが仕事全体のどの部分に活かせるのか考え、どういった方向性で働いていくか、まずは1ヶ月間試してみましょう。この際大切なのは、思い込みでひたすら進めてしまうのではなく、随時自分の仕事の進め方に問題ないか確認を取ること。そうすることで、新しい職場での仕事の仕方が理解できますし、細やかな確認の過程で社員の方々と相互理解を深めていくこともできます。
 

気負うことなく仕事の全体像をとらえることから始めよう


新しい職場で不安なく働くためには、まずは仕事の全体像を捉え、自分がその全体の中のどの部分でどのように働いていくか明確に理解することが重要です。もちろん人間関係も働くうえで大切な要素ですが、よっぽど人間関係が破綻してしまっている職場でない限り、仕事に対して真摯に取り組む姿勢でいれば、徐々に仕事仲間に馴染んでいくことができると思います。
 
筆者自身、「新しい職場の目指す方向性」や「仕事の仕組み」を最初にお話を伺って理解したうえで、自分がその方向性のどの役割で持っているスキルを発揮して働くことができるか考えて仕事に取り組みました。その結果、さまざまな面白い仕事の機会にも恵まれましたし、社内外の人たちとのコミュニケーションもストレスなく楽しく取ることができていると感じています。
 
自分はコミュニケーションが苦手…と思っている人でも、面接で話した採用担当者や所属部署の社員とは多少はハードルを低く会話することができると思います。まずはそういった人たちをキーマンに、不安や疑問は細かく確認しながら仕事の全体像を捉え、納得したうえで自らの仕事に邁進しましょう。そうすれば、自然と仕事で関わる人たちとの人間関係も徐々に歯車が噛み合ってくるはずです。
 
まずは無理をしたり気負ったりせずに、リラックスして、新しい職場での仕事に適切に関わっていけるように働きかけましょう。そうすることで不安なくスタートダッシュを切ることができるはずです!

 
【筆者プロフィール】
伊藤鮎
2023年VALUE WORKS入社の編集・ライター。前職は約10年間書籍編集者として勤務。趣味はHIPHOPとメタルコアとKPOPと料理とお酒。最近魚の三枚おろしができるようになりました!
 
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