嫌いな上司との付き合い方は?特徴やうまく付き合うポイント、やってはいけないNG対応について解説
嫌われる上司の特徴8選
嫌われる上司にはいくつか共通の特徴があります。具体的にどんな特徴があるのか、見ていきましょう。
エコひいきをする
エコひいきをする上司のもとでは、お気に入りの部下が昇進や評価で優遇され、他の部下は冷遇される傾向にあります。当然、他の部下に不公平感を抱かせる原因となるため、全体のパフォーマンスに悪影響を与えます。
部下の意見を聞かない
部下からの提案や意見を無視する、または軽視する傾向もあります。部下の意見を聞かない上司は、自分の考えや方法を一方的に押し付けがちなため、チームの多様な視点や創造性を活かすことができません。結果として職場の士気も上がらないでしょう。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力が低い上司は、部下との意思疎通が不十分で、指示が曖昧だったり情報共有が不足しがちです。部下の状況を把握していないことも多く、的確なフィードバックも期待できません。
意思決定力が低い
重要な決断を迅速かつ効果的に行えない上司も該当します。意思決定力が低いと、決断を先延ばしにされたり、判断が曖昧だったりといった弊害があります。チームとして目指すべき方向が定まりにくくなるため、チームの士気が上がらないのはもちろん、混乱が生じる恐れがあります。
責任転嫁する
自身のミスや失敗を部下や他人のせいにする上司も存在します。問題が発生した際に責任をとることを避け、不当に部下を批判したり罰したりするため、注意が必要です。チームの連携も阻害されるため、間違いなく全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
気分屋な態度
感情や機嫌によって態度が変わりやすく、一貫性がない行動をとる気分屋な上司も危険です。機嫌が良くて親切にされる日がある一方で、翌日には怒りっぽく厳しく当たられるなど、常に上司の気分に振り回されることになります。不安を感じながら仕事をすることになるため、精神的なストレスを感じやすくなるでしょう。
態度が威圧的
権威を振りかざし、威圧的な態度をとる上司には注意が必要です。怒鳴ったり叱責したり、脅迫的な発言をするなど、心理的に圧迫されることがあるでしょう。威圧的な上司のもとでは意見を言いづらくなり、萎縮してしまうことが多くなります。
仕事を部下に押し付ける
仕事を部下に押し付ける上司は、自分のタスクを適切に管理せず、締め切りが迫ったり難易度の高い仕事を部下に任せ、関与することを避けようとします。そのため、部下に過度な負担がかかることになります。
嫌いな上司とうまく付き合うポイント
嫌いな上司とうまく付き合うためのポイントには、なにがあげられるのでしょうか。
冷静に対応する
はじめに心がけたいのは「冷静に対応すること」です。嫌いな上司とのやりとりで感情を抑えるのは難しいかもしれませんが、冷静さを保つことでトラブルを防ぎ、建設的な会話が可能になります。怒りや苛立ちは一時的な感情ですから、それに流されずに冷静な判断をすることが大切です。深呼吸をして頭を冷やす時間をもちましょう。
明確なコミュニケーションを心がける
円滑に仕事を進めるためには、嫌いな上司であっても明確なコミュニケーションをとることが欠かせません。曖昧な言葉や曇りのある意見は、誤解を生む要因となります。自分の意図や意見をしっかりと伝えることで、上司との食い違いを少なくすることができるはずです。要点をまとめた上で話すことや、メモをとる習慣をつけるとよいでしょう。
上司の行動パターンを理解する
上司の行動パターンや仕事のスタイルを理解することも重要です。行動パターンを理解することで、上司が何を重要視しているのか、どのようなタイミングで話しかけるのが良いかなどが見えてきます。観察力を養い、上司の特徴を把握することで、より効果的な対応ができるようになるでしょう。
上司の良い点を見つける
嫌いな上司の中にも、必ず良い点はあります。嫌な点ではなく良い点に目を向けることで、自分自身のストレス軽減にもなるでしょう。上司の長所や特技を見つけ、尊重することで、関係性の改善にもつながるかもしれません。どうしても見つからない場合は、「仕事に対しての姿勢」など、抽象的な部分でもいいので無理にでも探ってみてください。
仕事とプライベートの境界線を明確にしておく
仕事とプライベートの境界線を明確にしておくことも重要です。仕事時間外でのやりとりを最小限にすることで、自身の精神的な健康を保ちやすくなります。プライベートの時間はリフレッシュのために大切に使い、必要以上に上司のことを考え続けるのは避けるようにしましょう。
嫌いな上司へのNG対応
いくら嫌いな上司といえど、誤った対応をとれば関係が一層悪化するリスクがあります。ではどのような対応を避けるべきなのか、具体的に見ていきましょう。
感情的に反応する
感情的に反応することは、職場の雰囲気を悪くするだけでなく、自分自身の評価を落とす恐れもあります。そのため、嫌いな上司に対してカッとなったり、声を荒げたりすることは避けるべきです。冷静さを保ち、落ち着いた態度で対応することが大切です。
悪口や陰口を言う
悪口や陰口は一時的なストレス発散になりますが、長い目で見ると何の解決にもなりません。それどころか、職場内での信頼関係を損ねてしまうでしょう。不満を感じた場合は、建設的な方法で上司と話し合うか、専門の相談窓口を利用することをおすすめします。
無視する・避ける
嫌いな上司を無視したり、避けたりすることは状況をさらに悪化させます。コミュニケーションが不足することで、誤解やトラブルの原因になってしまうでしょう。適度な距離を保ちつつ、必要なコミュニケーションは怠らないように心がけてください。
意見を全く言わない
自分の意見を全く言わないことも避けるべきです。上司に反感をもっているからといって、自らの意見や考えを抑えると、プロジェクトやチームのパフォーマンスに影響を与えることがあります。適切なタイミングで、自分の意見をしっかりと伝えることが重要です。
上司に対して挑戦的な態度を取る
上司に対して挑戦的な態度をとることも避けましょう。挑戦的な態度をとることは対立を生みやすく、職場の雰囲気を悪化させます。議論すべき点がある場合は、冷静かつ尊敬の念をもった対応を心がけるべきです。相手をリスペクトしながら、自分の考えを伝えるようにしましょう。
限界を感じた場合の対処法
うまく付き合おうと頑張っても、限界を感じた場合にはどうしたらよいのでしょうか。
信頼できる上司や人事部門に相談する
まずは信頼できる上司や人事部門に相談することが大切です。信頼できる上司に話すことで、自分の状況について理解してもらうことができ、適切なサポートやアドバイスをうけられるでしょう。
メンタルヘルスの専門家に相談する
職場の人に相談するのが難しいと感じる場合や、専門的なサポートが必要だと感じた場合には、メンタルヘルスの専門家に相談することをおすすめします。カウンセラーや心理士は、に相談することで自分の感情やストレスを整理し、具体的な対処法を見つけられるはずです。
自分自身を振り返る時間を作る
自分自身の状況を客観的に振り返る時間を作ることも重要です。落ち着いて考える時間をもつことで、自分が何にストレスを感じているのか、どうしたらそれを改善できるのかをじっくり振り返ることができるでしょう。定期的に自分と向き合う時間を確保することで、限界に達する前に対策を講じることができるはずです。
異動を検討する
嫌いな上司との関係性に強いストレスを感じている場合、異動を検討するのもひとつの方法です。異なる環境で新たな役割を担うことで、ストレスの解消や新たにモチベーションアップができるかもしれません。異動を希望する際は、人事部門にしっかりと意向を伝え、適切なサポートをお願いするゆにしましょう。
転職を考える
最終的に現在の職場では改善が見込めない場合、転職を考えることも選択肢のひとつです。新しい環境で新たなキャリアを築くことで、今まで感じていたストレスを払拭することができるでしょう。転職を検討する際には、きちんとリサーチを行い、自分に合った職場を見つけることが大切です。
筆者が嫌だった上司
前職の営業時代、比較的良い上司が多い環境にいた筆者ですが、1人だけ「嫌だ」と感じた上司がいました。
なぜ嫌だったかというと「自分で指示したことを忘れて詰めてくる」タイプだったから。拠点長とリーダーという関係性で、お互いに共通認識としてもっていたはずの目標や計画なのに、「決めたことと違う」と怒られることが多々ありました。
「なぜこうも自分で言ったことを忘れてしまうのか」と、怒りというより不思議さを感じたため、拠点長が置かれている状況に目を向けてみることに。その結果、忙しい管理職業務に加え、子育て中で時短勤務、少し難ありの大手顧客も抱えていることが原因と判断しました。
そこからは「自衛をするためになにができるか」を考え、すべて会話は録音かメモを必ずとるように。いつ、なにを言っていたかの履歴をきちんととっておくことで、コミュニケーションがスムーズになりました。
対処法を学んで、最適な選択をしよう
嫌いな上司との関係を良好に保とうと努力することは簡単なことではありません。しかし、どの職場にもひとりやふたり、苦手な上司や合わない上司はいるはずです。異動や転職で逃げる手段をとることも大切ですが、まずは向き合ってみて、対処する能力やスキルを身につけることを目指してみましょう。もちろん、うまく付き合う必要がない人だってなかにはいます。そうした場合には、無理にストレスを抱える前に環境を変えることも大切です。なにが自分にとってベストなのか。冷静に状況判断をしながら乗り越えましょう。
【筆者プロフィール】
西山 侑里
1993年群馬県高崎市生まれ。空っ風に鍛えられながら、小中高とバスケットボールを追い続ける部活生活を経て、2012年の大学入学を機に上京。大学卒業後、2016年にリクルートの求人広告代理店に新卒入社。売れない営業時代を乗り越え、営業リーダーを任せられるまでに成長。新規部署の立ち上げメンバーとしてIndeedの運用にも携わる。2022年に夢だったライター職に転職。人材業界での経験を活かして求人原稿の制作から、最近ではコラム記事の制作に挑戦中。X(Twitter)
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