コラム

転職活動中の方必見!職務経歴書の書き方やポイント、具体的なステップを紹介

転職活動にあたって履歴書と同様に必須となる職務経歴書。採用担当者に向けて、自身のことをより正確に伝えるためには、魅力ある職務経歴書を作成することが必要です。ですが、いざ職務経歴書を前にすると、「あれ、どうやって書いたら良いんだろう…?」と手が進まなくなってしまう方も多いはず。そこで本記事では、職務経歴書に記載するべき基本的な内容や作成する際のポイント、作成のためのステップについて解説します。これから転職活動を進めていこうという方は、ぜひ参考にしてください。

職務経歴書とは


自分が過去に行ってきた仕事や任せられてきた業務をまとめた資料を指します。自己PRや志望動機を語る際に、自己紹介のための資料として役立つだけでなく、業務の難易度や自分が保有しているスキルを具体的に示すことが可能です。

手書き・パソコンどちらで作成するべき?


結論からいうと、職務経歴書は手書きでもパソコンでもどちらでもOK。ですが、現代ではパソコンやスマホを利用した作成が主流で、ミスがあった場合の修正やカスタマイズが簡単にできるため、パソコンでの作成がおすすめです。職務経歴書の作成方法を会社から指定されている場合は、指定に従いましょう。

職務経歴書に書く内容


職務経歴書にはどんな内容を書いたら良いのでしょうか。基本的な内容になにがあるのか、見ていきましょう。

職務要約・職務概要

職務経歴書の一番はじめには職務要約・職務概要を書きます。具体的には、自分がこれまでにどのような会社で役職につき、なんの業務に従事してきたのかを短くまとめたものを記載してください。わかりやすい表現を使って一行にまとめると、その後に続く職務経歴の内容について、採用担当者がイメージしやすくなるでしょう。

勤務中の企業情報

まずは企業名と所在地を記載します。そして、自身の業務経験がどのような環境で得られたかを明確に伝えるために、企業がどの業界に属しているか、主な事業内容やサービス、製品を簡潔に説明しましょう。環境のスケール感を伝えるために、従業員数や年間売上など、企業の規模を示すことも大切です。自身の職位と所属部署も記述し、どのような責任と役割を担っていたかまで明らかにしましょう。

職務経歴・職務内容

社会に出てから現在までの職務経歴を整理し、「いつ」「どの部門で」「誰を対象に」「何を行ったか」を明記します。職務経歴は自己PRを支える根拠となるため、記載していない経験を自己PRの中で強調しても説得力が欠けてしまうことも。自分の長所を効果的に伝えるために、一貫性のある職務経歴を作成するよう心がけましょう。

活かせる知識・スキル

自分がどのような知識やスキルをもっているのかを書きます。特に、今後の仕事に生かせる知識やスキルを強調できると、採用担当者に強い印象を与えることが可能です。具体的には、言語能力や専門的な知識、技術的なスキルなどを書くと良いでしょう。

資格・免許

資格・免許は仕事に関係あるものを、取得年月と等級をセットにして書きましょう。特に、応募する仕事に必要な資格や免許がある場合は、強調して記載するべきです。応募する業務に関連のある資格・免許の取得に向けて勉強中の場合は併せて書くことをおすすめします。

自己PR

自身の人間性やユニークなスキル、自分らしさをアピールします。可能であれば、自己PRにはストーリーテリングを取り入れ、自身の強みや価値観を感じられる内容にすると良いでしょう。思い出深いエピソードや過去の経験から学んだ教訓などを伝えられると、より効果的です。

職務経歴書を作成する際のポイント


職務経歴書を作成する際は、自身がもつ経験とスキルをより魅力的にアピールすることが重要です。では、具体的にどんなポイントに注意して作成すれば良いのでしょうか。

成果を具体的な数値で示す

「売り上げを向上させた」「新しい取引先を獲得した」など、あいまいな表現ではなく、具体的な数値で成果を示しましょう。「売り上げを前年比20%向上させた」「新しい取引先を5社獲得した」のように、数値を入れることで具体性と説得力をもたせることができます。

自身の役割と影響力を示す

自分がどのようなポジションで、どの程度の責任をもってプロジェクトに関与したかを、詳しく書きましょう。「チームリーダーとして、5人のメンバーをマネジメントし、プロジェクトを成功に導いた」など、自己PRの一環として自身の役割と影響力をアピールすることで、組織への貢献度を伝えることができます。

フォーマットを工夫する

見た目が整理されていない職務経歴書は、それだけでマイナス評価につながることも。伝えたい内容がひと目で分かるよう、しっかりレイアウトを整えることが大切です。具体的には、以下の内容を参考にすると良いでしょう。
・わかりやすい見出しをつけ、情報をすぐに見つけられるようにする
・文字のフォントや大きさに統一感をもたせる
・箇条書きや表を活用して記載内容を整理する
・余白や改行を工夫して、見やすくする

誤字・脱字を チェックする

誤字・脱字のチェックも欠かせません。明らかな間違いはもちろん、主語がない、文脈が途切れるなどの文法的な問題がないかどうかもしっかりと見直しましょう。誤字・脱字があると、転職に対する意欲や注意力の有無を疑わせる要因になってしまいます。

職務経歴書を作成する際のステップ


職務経歴書を作成する際、どのようなステップで進めていくべきなのでしょうか。以下、具体的なステップについて見ていきましょう。

自己理解を深める

まずは自己理解を深めることから取り組みましょう。これまで何を経験し、どのようなスキルを培ってきたのか、自分のなかで明確にしなくてはなりません。自分の強みや得意なことを再確認するだけではなく、これまで行ってきた仕事の中で何を学び、どのように成長してきたのかも振り返ることが大切です。

目指す職種への理解を深める

次に、志望する企業や職種への理解を深めましょう。希望する職業や業界で必要とされるスキルや経験、専門知識にはなにがあるのか調べておくことが大切です。また、希望する業界についての動向や同業他社の求人情報も確認すると、自分の経験やスキルをどう活用できるか、職務経歴書上でなにを強調すべきかの手がかりを得られるでしょう。

自己PRのポイントをピックアップ

自己PRのポイントを洗い出しましょう。自己理解を深めることで明確化できた自身の経験やスキルの中から、特に入社後に活かせそうなものを絞り込みます。絞り込んだあとは、紹介する経験・スキルの具体的なエピソードを紹介できるようにしましょう。具体的な事例や数字を用いて説明することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。

職務経歴書のテンプレートを選ぶ

昨今、さまざまなスタイルの職務経歴書テンプレートがWeb上で提供されていますが、全てのテンプレートが自分に適しているわけではありません。自らの強みを如何に引き出せるかを意識し、より自身に合ったテンプレートを選ぶことが大切です。一般的にはより見やすいものが選ばれがちですが、希望する業界との適性も加味して、最適なものを探してみましょう。

下書きを作成する

ここまで準備しても、いきなり本番同様に書くことは難しいです。まずは完成形を意識せず、大まかな流れとして全体像を描いてみましょう。大まかな流れを決めたら、具体的で分かりやすい文章に落とし込みます。下書き時点では完璧にまとまらなくても大丈夫です。一旦形にしてみることで、改善の余地や完成系のイメージをもつことができるはずです。

理想のキャリアへの第一歩を踏み出そう


職務経歴書は自分自身のブランディングツールです。培ってきた経験、スキル、そしてこれからのキャリアビジョンを具体的に伝えることで、採用担当者に良い印象を与えることができるはずです。とはいえ何の準備もせずにいきなり書こうとするのは、あまり得策ではありません。本記事で紹介したポイントや作成までのステップを参考にして、きちんと自身と向き合い職務経歴書を完成させることが、理想の転職を叶える一歩となるはずです。
 

【筆者プロフィール】
西山 侑里
1993年群馬県高崎市生まれ。空っ風に鍛えられながら、小中高とバスケットボールを追い続ける部活生活を経て、2012年の大学入学を機に上京。大学卒業後、2016年にリクルートの求人広告代理店に新卒入社。売れない営業時代を乗り越え、営業リーダーを任せられるまでに成長。新規部署の立ち上げメンバーとしてIndeedの運用にも携わる。2022年に夢だったライター職に転職。人材業界での経験を活かして求人原稿の制作から、最近ではコラム記事の制作に挑戦中。X(Twitter)
 

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