コラム

チームリーダー必見!基本的な役割と必要なスキル、リーダーシップ向上のポイントについて紹介

チームの成功にとって重要な役割を果たすチームリーダー。グローバル化や技術革新など、急速に変化する現代のビジネス環境においても「優れたリーダー」の存在は欠かせません。本記事では具体的なチームリーダーの役割をはじめ、必要なスキルやリーダーシップを高めるためのポイントについて紹介します。すでにチームリーダーとして活躍している方やこれからチームリーダーを目指す人は、ぜひ参考にしてください。

チームリーダーの基本的な役割

チームリーダーにはどのような役割が求められるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ビジョンの提示と共有

チームリーダーの重要な役割のひとつは、明確なビジョンを提示し、チーム全体と共有することです。ビジョンが明確であれば、チーム全員が一致協力して同じ目標に向かって進むことができます。リーダーはビジョンに基づいて戦略を策定し、必要となるリソースやサポートを提供することが求められます。

コミュニケーションの促進

効果的なコミュニケーションは、チームの成功に不可欠です。そのため、リーダーはメンバー間のコミュニケーションを促進し、情報共有をサポートする役割を果たす必要があります。オープンで透明性のあるコミュニケーション環境を構築することで、チーム全体の協力関係が強化されるでしょう。

メンバーのモチベーション向上

チームメンバーのモチベーションを高めることも、チームの生産性を向上させるための重要な取り組みです。メンバーの強みを引き出すことでチーム全体の士気を高め、チームの一体感をつくりだします。

問題解決と意思決定

チームリーダーは、日々発生する問題を迅速に解決し、重要な意思決定を行わなくてはなりません。そのために、適切な情報を収集し、冷静に判断を下すことが求められます。

メンバーの成長支援

メンバーの成長を支援し、キャリア目標の達成をサポートする役割もリーダーの役目です。トレーニングやキャリア開発の機会を提供し、メンバーがスキルを向上させるための支援を行います。

チームリーダーに必要なスキル


チームリーダーになるには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。

コミュニケーションスキル

チームリーダーにとって、コミュニケーションスキルは最も重要な素質のひとつです。上述したように、リーダーはチームのビジョンや目標、期待される成果を明確に伝える役割を担っているため、高いコミュニケーションスキルは不可欠です。コミュニケーションスキルを発揮して、メンバー同士の相互理解を深める立役者となりましょう。

コーチング能力

チームメンバーの成長をサポートするには、メンバーの強みを伸ばし、弱点を克服させるためのコーチング能力も必要不可欠です。フィードバックの提供や目標設定のサポート、モチベーションの引き出しなどを行い、個々のメンバーが最大限の力を発揮できるよう導きます。

高い自己認識と感情知能

チームリーダーには自分の強みや弱み、感情や行動を理解する自己認識と、自分や他人の感情を理解し、適切に対応する感情知能が必要です。自己認識が高いリーダーは、自らの行動を客観的に見直し、改善点を見つけることができます。また、感情知能が高いリーダーは、チームメンバーの気持ちを敏感に察し、適切なサポートを提供することが可能です。

信頼性と誠実さ

リーダーに求められる基盤となる素質として、信頼性と誠実さもあげられます。リーダーが信頼されることで、チーム全体の士気は高まり、協力し合う環境を生み出すことが可能です。信頼を築くためには、約束を守り、透明性のある行動をとることが欠かせません。また、常に正直でいることや倫理的に行動することが求められます。

問題解決力

チームリーダーは、さまざまな問題や課題に直面します。そのため、迅速かつ効果的に問題を解決する能力が求められます。高い問題解決力をもつことで、リーダーはチームの進行を阻む障害を取り除き、業務を円滑に進めることができます。

効果的なリーダーシップスタイル


異なる状況やチームのニーズに応じて、効果的なリーダーシップスタイルがあります。具体的にどんなリーダーシップスタイルがあるのか、見ていきましょう。

トランスフォーメーショナルリーダーシップ

リーダーがビジョンを掲げ、メンバーを鼓舞して高い目標に向かわせるリーダーシップスタイルを指します。リーダーは変革を推進し、メンバーの意識や行動にポジティブな変化をもたらす姿勢を重視していることが特徴です。

サーバントリーダーシップ

リーダーが部下やメンバーのニーズを最優先に考えるスタイルです。サービス精神が強く、他者の成長や幸福を重視することから、信頼関係の構築に優れています。特にチームワークが重要な環境で効果を発揮するスタイルです。

オーセンティックリーダーシップ

リーダーが自身に対して誠実であり、透明性を重んじるリーダーシップスタイルです。リーダーの信念や価値観が行動に反映されることにより、部下からの信頼を得やすくなります。リーダーと部下の間で強固な信頼関係を築き、誠実なコミュニケーションを促進する効果があります。

トランザクショナルリーダーシップ

具体的なタスクと報酬の交換を基盤としたスタイルです。リーダーは明確な目標を設定し
達成した内容に応じて報酬や評価を行います。特に短期的な成果が求められる場合や、効率性が求められる状況で効果を発揮します。

リレーショナルリーダーシップ

リーダーが対人関係の構築を重視するリーダーシップスタイルを指します。信頼関係と感情的なつながりの形成が重要視されることが特徴です。積極的な対話やフィードバックを通じて、メンバー一人ひとりに関心を示すことで、深い信頼関係を築きます。

リーダーシップを高めるために必要なポイント


リーダーシップを向上させるためには、具体的にどのようなポイントがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

自ら率先して行動する

チームメンバーが何をすべきか迷っているときこそ、リーダー自身が先頭に立ち、具体的な行動を見せることが大切です。率先して動く姿を見せることで、メンバーの積極性を引き出すだけでなく、自身のリーダーシップをより一層強化することができます。

メンバーとの積極的にコミュニケーションをとる

メンバーとのコミュニケーションを重視しましょう。ただ指示を出すだけでなく、メンバーの意見や感情を理解し、各自の状況に応じた対応をすることが重要です。リーダーがコミュニケーションの要となることで、チーム全体の一体感を高めることができます。

常に問題意識をもつ

リーダーとして常に問題意識を持つことも重要です。問題が発生してから対処するのではなく、潜在的な問題点を事前に把握し、迅速に対応できる準備をしておくことが求められます。常に問題意識をもつことで問題が大きくなる前に解決できるようになり、結果として自身のリーダーシップ向上につながるでしょう。

素早く意思決定をする

リーダーシップを高めるには、素早く正確な意思決定を意識することも欠かせません。チームリーダーは状況が変化する中で、迅速な判断が求められる場面が多いです。そのため、常に情報を収集し、分析する習慣を身に付けることが必要です。

積極的に人脈を築く

リーダーシップを向上させる上で、人とのつながりも必要不可欠です。人脈が広ければ広いほど情報が集まりやすくなり、困ったときに助けてもらえることも増えるでしょう。異業種交流会やセミナーに参加し、人脈を築くことで、より魅力のあるリーダーになれるはずです。

他人との違いを恐れない

リーダーシップを高めるうえで、他人と同じであることに安心感をもつのではなく、むしろ違いを尊重できる心をもつことも必要です。他人とは異なる視点や価値観をもつことで、新たなアイデアや解決策も生み出せるはず。自分の意見を堂々と主張し、他人の意見にも耳を傾ける姿勢を心がけましょう。

自己啓発を怠らない

リーダーとして成長し続けるためには、自己啓発が不可欠です。新しい知識やスキルを習得することで、状況に応じた適切な判断や指導ができるようになります。自己成長に対する情熱をもち、常に学び続ける意識を維持してください。

フィードバックを積極的に受け入れる

リーダーとして成長するためには、周囲からのフィードバックを受け入れることも重要です。自分一人では気づかない弱点や改善点を指摘してもらうことで、より良いリーダーシップを発揮できるようになります。定期的にフィードバックを求め、内容を真摯に受け止めて行動に反映させましょう。
 

外部の研修を受ける

リーダーシップスキルを向上させるためには、自分だけで学ぶのではなく、外部の専門的な研修を受けることも効果的です。外部研修では、最新のリーダーシップ理論や実践的なスキルを学べるだけでなく、他の企業や業界のリーダーとのネットワーキングの機会も得られます。また、専門家からのフィードバックを受けることで、自分の強みや改善点を客観的に理解することができるでしょう。研修を受けた経験を通じて、新たな視点や方法論を取り入れ、自分のリーダーシップスタイルをさらに磨き上げることが可能です。

メンターやコーチをもつ

リーダーシップを強化するもう一つの方法として、メンターやコーチをもつのも良い方法です。経験豊富なリーダーからアドバイスやサポートを得ることで、より実践的な知識とスキルを身につけることができます。

挑戦を通じて得られた筆者の成功談


ビジネス環境の変化が著しい昨今では、責任が求められるチームリーダーを「やりたくない」と思う若手も増えているという話を聞きます。実際に筆者の周りでも、会社から打診があっても断っているという話を聞くことも。本記事を読んでいる方の中には、「仕事上リーダー業務を担っているけど、本当は今だってやりたくない」なんていう方もいるかもしれません。確かに、チームリーダーはメンバーを導く責任があり、簡単とはいえない仕事です。ですが、やらないのはもったいないと思います。
 

筆者自身が社会人になってはじめてリーダーを担ったのは営業3年目の時。社歴も営業歴も筆者より浅い2人のメンバーと共に目標達成を追うというミッションを与えられました。それまでリーダー研修なども受けたことがなく、メンバーのマネジメントもすべて手探り。
 

「自分ならどんなリーダーであれば信頼できるか」という想いを軸に、
・目標数字を達成し続ける姿を見せる
・チームで目指すゴールを決め、共通認識として落とし込む
・表情や雰囲気からコンディションを察して日々のマネジメントをする
・メンバーそれぞれの強みを伸ばし、弱い部分はサポートしっかりサポートする
ということを徹底しました。
 

結果としてチーム発足1年足らずで、全社1位を獲得。自分でリーダーシップを発揮しながら試行錯誤して成果を出すという面白さを味わうことができました。メンバーとは今も仲が良く、「営業としてあの時が1番楽しかった」「いろんなリーダーに出会ったけど、西山リーダーが1番でした」という言葉ももらえています。仕事にも、人にも、向き合った結果は必ず出る。チームリーダーを担うことで必ず良い経験を得られるはずだから、前向きにチャレンジすることをおすすめします。

リーダーシップでチームの力を最大限に引き出そう


チームリーダーは、チームの成功と成長において重要な役割を果たす存在です。リーダーとしての役割を深く理解し、その責任を全うすることで、チームとしてより高い成果を上げることができるでしょう。より結束力があるチームをつくれるかどうかは、リーダーであるあなた次第です。リーダーとしての課題に直面している方や、これからリーダーを目指す方は、本記事で紹介したポイントを参考に、リーダーシップをさらに磨いてください。
 

【筆者プロフィール】
西山 侑里
1993年群馬県高崎市生まれ。空っ風に鍛えられながら、小中高とバスケットボールを追い続ける部活生活を経て、2012年の大学入学を機に上京。大学卒業後、2016年にリクルートの求人広告代理店に新卒入社。売れない営業時代を乗り越え、営業リーダーを任せられるまでに成長。新規部署の立ち上げメンバーとしてIndeedの運用にも携わる。2022年に夢だったライター職に転職。人材業界での経験を活かして求人原稿の制作から、最近ではコラム記事の制作に挑戦中。X(Twitter)
 

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