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  • 2023.02.08

バーチャル空間で生活・仕事ができる時代を。日本最大級のメタバースプラットフォームで、10億人規模の利用者を目指す | クラスター株式会社

オンライン上のデジタル空間を指す「メタバース」が、インターネットに続く新たな経済圏として世界的なバズワードとなって久しい。5G等の技術の発達・普及を後押しに、今後さらなる成長が見込まれている。ゲームを中心に利用されてきたメタバースだが、今では経済面での市場規模が急拡大。さまざまなビジネスモデルの開発が進行している。

そんななか快進撃を続けるのが、日本最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」の運営を主軸とするクラスター株式会社だ。”人類の創造力を加速する”というビジョンを持ち、将来的に10億人規模の利用者を目指している。

同社ではバーチャルでのイベントを開催するBtoB向けのエンタープライズ事業と、仮想空間での生活を目指すべくインフラを整えるBtoC向けのプラットフォーム事業の2つを柱としており、渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」をはじめとする先駆的なイベントを開催。メタバースならではの臨場感あるイベント演出で、時代の先鞭をつけた。

業務においても、バーチャル空間で仕事ができる時代を担い、社員はアバターやハンドルネームで日々の仕事をこなす未来的なワークスタイルが魅力だ。

今回、インタビューに答えてくれたEngineering Manager職ねおりんさん、QA Lead職のokanさんは、ともにゲーム好きが高じてXR(VRやARなどさまざまな仮想空間の総称)の仕事を求め、クラスタ―社に転職。アバターとして登場したインタビューでは、現在の仕事を通じて実現しようとする同社のバーチャル経済圏構想について熱く語ってくれた。

<プロフィール>
ねおりん
美大中退後、新卒の条件でゲーム開発の会社に入社。その後、XRに携わりたいとUnityエンジニアとしてクラスター社に入社。現在は、Engineering Managerとしてプレイ体験に関わる開発チームを率いる。UnityエンジニアはゲームエンジンのUnityを使い開発を担当するエンジニア。

okan
医療業界看護師からIT業界へ転職。システムエンジニア・ディレクター・プロデューサーを経てゲーム業界へ飛び込む。その後、XRに携わりたいと、QAエンジニアとしてクラスター社に入社。現在は、QA Leadとして品質管理業務を幅広く担当しながらQAチームを率いる。プライベートでは大学生になる息子の「リアルおかん」でもある。

さまざまなバックグラウンドが活かせる業種


編集部 okanさんの前職は医療関係とうかがっていて驚く方も多いかと思います。あまりにもかけ離れた業種ですが、今の仕事に転職するきっかけはなにかあったのですか? 
 

okan 医療書が高額で、一冊数万円するものもあるんです。それを看護学生が買うのは難しいなと思って、自分のためにまとめようと、ホームページを作りはじめたのがきっかけです。完全に独学からスタートしたのですが、その後、あらためて学校でWebデザインやプログラミングを勉強しました。
 

編集部 医療関係の仕事をしながら勉強をするとは想像を絶するたいへんさでしょうね。具体的にはどのような仕事をしていらしたのですか?
 

okan 人の命を預かるという、ちょっとした気の緩みも許されない緊迫した現場で働いていました。
 

編集 現在手掛けている仕事には、具体的にどのように役立っているのでしょうか?
 

okan 救急医療で、その時に起きた情報を瞬時に判断する技術が今の仕事に生かされています。今は日々リリースするにあたって取捨選択が求められるのですが、たとえば、このバグを残しておいていいのか、今すぐ対応したほうかいいのか、そういった判断が求められます。スケジュールがタイトであった場合に、どうやって落としどころを見つけていくか、また、アサインの調整なども、5分から10分以内にさまざまな案件に答えるようにしています。
 

編集部 子供の頃から看護師を目指していたのですか? 
 

okan 子供の頃は音大に行くか、看護学校に行くかで迷っていましたが、最終的に看護師になる道を選びました。両親は耳が聞こえなかったこともあり、将来、両親の世話ができたらいいなと思ったんです。
 

編集部 okanさんはある意味、必要に迫られて看護師の職を選び、その後ITに興味を持たれたんですね。ねおりんさんが、この業界に入ったきっかけは何かあったのですか?
 

ねおりん 子供の頃からゲームが好きで、前職はスマホのオンラインゲームの会社でした。ソフトウェアエンジニアなのですが、実は大学は美大なんです。プログラミングをほとんど独学で勉強して、大学は卒業しなかったのですが、新卒扱いで会社に入りました。
 

編集部 今の仕事につながるようなゲームを作っていたのですか?
 

ねおりん スマホで遊ぶゲームなんですが、オンラインでつながって他の人と協力プレイや対戦プレイをするようなゲームを作っていました。clusterの技術スタックはオンラインゲーム開発と被る部分も多いので、当時の知識や経験はいまでも役に立っています。
 

編集部 オンラインゲームで遊ぶ人は多数くいますが、”自分で作りたい!” とまで思ったきっかけを教えてください。
 

ねおりん 子供の頃から絵を描いたりもしていて、もともとクリエイティブなことが好きなんだと思います。ゲームもずっと作りたくて、大学に入って初めて自作のゲームを人に遊んでもらう経験ができました。オンラインゲームにはまったのも大学生になってからなんです。小学生以来の友人と久しぶりにインターネットでつながって、同じチームで毎日のように遊んでいました。そのゲームを通して、他にも多くの知り合いができました。そのときの経験から、オンラインゲームを通したコミュニケーションが好きになって、自分でもそういう体験を作りたいと思うようになりました。 

趣味のXRに携わりたい一心で転職


編集部 ねおりんさんはオンラインゲームを作る職に就いて希望が叶ったのに、クラスター社に転職した一番の理由はなんですか?
 

ねおりん もともとはXRに携わりたくて転職活動を始めました。趣味でスマホのARアプリを作ったりもしていて、画面に収まらないような体験を作りたい気持ちがありました。ただ、転職の直接のきっかけは、朝起きられないことにもあったかもしれません(笑)。勤務体制が変わり、もっと時間的に融通のきく職場を探したい、というのが最初でしたね。
 

編集部 採用も独特なスタイルだそうですね。お二人の転職活動はどのようなプロセスをたどりましたか?
 

ねおりん Twitterで、”転職します”、とつぶやいていたら、声をかけてくれたんです。そこから面談面接をして採用が決まりました。私は違うのですが、今は最終面接までずっとオンライン面接、アバター面接だったという社員もいます。
 

okan ねおりんと同じで、ゲームを作っていたのですが、社内でAR (拡張現実・現実世界を仮想的に読み取る技術) 開発の話を聞いた時に、”これだ!”と思ったんですね。そのタイミングでXR業界に行きたい、と調べ始めAR開発の仕事につきました。その後、Wantedlyでクラスターの求人広告を見かけて、”話をしてみたい”ボタンを押したのが始まりです。国内でVRのプラットフォームを作っている会社は、なかなかなくて、”クラスターしかない” と見た瞬間思ってしまったんです。とにかくやりたい思いで前のめりでした。
 

多岐にわたる知識と想像力で創造する


編集部 お二人とも理想の職場を見つけた、ということですね。入社当初はどのような仕事をしていたのですか?
 

okan 入社当時も今も変わらず、QAとして品質管理をメインに仕事をしています。QAといっても幅が広く、バグを取り除く部分もあるのですが、ユーザー体験にあたる品質も大事にしています。バグが起きないようにするためにはどうすべきかを考えたり。どういうユーザに刺さるのかなどを含めて提案をする仕事です。
 

エンジニアだとプログラムを作ったり動きを作る仕事だとイメージしやすいのですが、一般的にQAは世の中に知られていない職業なんですよね。QAはただただバグを拾う仕事だと思われがちですが、実はそれだけではなく、品質を上げるためにいろいろな部署と関わらなくてはならない。どこよりも多岐にわたる知識が必要な部署なのです。どうしてもタスクが多くなりがちなので、少しでも効率よくテストができて、安全にリリースできるようにするために自動化テストに取り組んでいます。
 

編集部 つまり、最後にきちんとした商品であるかどうかを検証するお仕事という理解でよろしいでしょうか?
 

okan そうです。クラスター社全ての開発において最後の砦となる部署です。正しい機能であるか、ユーザーに喜ばれる品質かを確認する仕事になります。
 

ねおりん 私は入社が2018年で、当初Unityエンジニアとして入社しました。去年の7月からはEngineering Managerとしてチームを1つ持っています。チームはいくつかあり、それぞれがサービスのなかの担当領域を持ち開発をしています。私は「Play Team」というプレイ体験の向上を責任としているチームをリードしています。
 

たとえば、メタバース空間でのアバターの動きは担当する領域のひとつです。 clusterはスマホやPC、VRデバイスに対応していて、それぞれのデバイスで「いい感じ」にアバターを動かせるように様々な施策をしています。また、写真を撮る体験やボイスチャットの品質向上も担当しています。
 

編集部 具体的な品質向上に成功した例を教えてください。
 

ねおりん 現実のカメラではピントが合っていないとボケるわけですが、イルミネーションの写真はそのボケのおかげで雰囲気が出る。VRとか3DCGの中では、あえてその機能を作らないとボケないんです。すべてはっきり写ってしまう。そういう機能を入れることによって、より雰囲気のある写真を撮ってもらえるようになりました。他には、音量の調整を自動にしたり、ノイズを抑制する機能のリリースもインパクトがありました。zoomなどのビデオミーティングのアプリにもよく組み込まれているような機能です。cluster上でのボイスチャットがとても快適になりました。
 

編集部 どんな知識が必要な作業ですか?たとえば、先輩から教えてもらえるのですか?
 

ねおりん コンピューターグラフィックスや音声信号処理などの知識はあるに越したことはないと思います。一方でメタバースを構築する技術領域はとても広いです。クラスター社のメンバーは、新しいことに挑戦する時に必要な知識を書籍やWeb、周りのメンバーから吸収するのがとても上手い人たちが揃っていると感じます。

アバターを中心としたコミュニケーション


編集部 仕事は多岐にわたり複雑そうで、好きであることが前提に思えますが、組織としては働きやすい環境に見えます。
 

ねおりん はい、ほぼフルリモートで、出社は月に一度だけです。アバターを中心としたコミュニケーションの取り方がまたおもしろいところです。エンジニアですと、半分ぐらいの人がアバターを使っています。他の部署ではアバターを使用していない社員も多いので、部門を超えたミーティングの際は、アバターの社員とリアルの社員がWebでミーティングする光景もよく見られます。
 

okan 実は今すっぴんです。アバターでミーティングへ参加することを推奨している会社で、女性ならではかもしれませんが、ありがたいなと。働き方についても、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は、日中に迎えに行くために、”4時間ぐらい離席します”といったことも可能です。自分自身のことでいうと、父親が倒れて帰省した時もリモートで働ける環境でした。看病しながら働けるのはとてもありがたいです。働きやすさという点においては、他の会社が追随できないレベルです。
 

編集部 そんな働きやすい環境の中での苦労は何かありますか?
 

okan 当初は開発速度がとにかく早いところに苦労しました。クラスターは加速を重視しており、「クオリティーを落とさず、スピードを出す」が前提。前職より10倍ぐらいの速度が求められますね。集中力が必要になります。1案件を進めながら10案件を考えることは普通にあります。
 

編集部 いつまでに仕上げる、といったノルマなどはありますか?
 

okan 確かに、スケジュールへのコミット力とクオリティは常に求められます。ただし、リリースを優先するあまり品質を落として出すわけではないです。ユーザーに喜んでもらう事を最優先にしています。ユーザーに届けたいタイミングを計りながら、ユーザー目線で見て良いものを提供する。リリースするにあたって改善したほうが良いところがある場合は、スケジュールをずらすこともあります。
 

編集部 お二人は普段どのようなスケジュールで仕事を進めていくのでしょうか?
 

okan 検証会社の稼働時間に合わせ、10時までに検証会社への依頼準備を終え、業務が開始できるようにしておきます。時間に余裕があれば、犬の散歩が終わったあとに準備することも可能です。日中は主にミーティングを行っています。品質を上げるための施策や、納品するための手順やスケジュールを確認しています。ミーティングの合間にテストをしたり、他のメンバーの育成に関わるような資料を作ったりしています。終業前には翌日の準備を行います。
 

ねおりん チームのデイリーミーティングが14時からありまして、遅くともそれまでに起きればいいんです。夜型の人は夜に仕事をするスタイルが許されています。ソフトウェアエンジニアの場合、コアタイムは週に2時間、全社員が集まるようなミーティングの時間にだけ設定されています。

編集部 個人の裁量が大きくて働きがいもあり、自由度が高く仕事もはかどりそうですね。現在、快進撃を続けている会社ですが、どのような人材を求めていますか?
 

ねおりん エンジニアの観点からテクニカルのスキル以外のところでお話すると、プラットフォームを作ることがおもしろそうだと思ってくれる人にはクラスターはおすすめです。ゲームのようなコンテンツを作ることは考え方ややりがいの感じ方も違うと思います。ゲームを作りたい人には、あまりおすすめできないかもしれません。逆にコンテンツを作ったりとか、イベントを開くことの楽しさを他の人にも味わってもらいたいというモチベーションがある方は、楽しく仕事ができると思います。
 

また、全体として重要視しているのはカルチャーフィットです。クラスターは組織文化を大事にしているので、同じものを大事にしたいと思っていただける方と一緒に働きたいです。 11項目ある「Cluster Culture」の中で私が一番好きなのは「全力で仕事を楽しみ、しっかり稼いで幸せになろう」です。
 

okan 大前提として、まずクラスターというサービス自体に共鳴してくれる方。クラスター愛にあふれる方。毎日触るサービスに対して、自分がその品質を上げている、と誇りを持ってもらえる方。QAはいろいろな職種と話をする機会があるので、円滑なコミュニケーションがとれる方。報告、連絡、相談など社会人として当たり前のことができることは大前提です。
 

QAだとバグを取る担当者という機械的な考えにどうしてもなりがちなんですけど、そうではなくて、ユーザーがこれをプレイしたら楽しいと思ってもらえるだろう、喜んでもらえるだろうという観点を持てること。お客様といっても必ずしも一般のユーザー様だけに限らず、企業様もいらっしゃるので、こういうサービスがあると企業様にも喜んでもらえるのではないかなど、いろいろなところにアンテナを張れる方が向いているかなと思っています。
 

声を大にして言いたいのですが、未経験の方も大歓迎です。バグをとることは、テスターで解決するのですが、QAは品質を上げることにおいて、今までどうやって生きてきたか、どういうところで学んで、どういうふうに仕事をしてきたか、などその人の人生すべてが活きる部署でもあるんです。そういった点でも、未経験者にも必ずチャンスがあります。1年足らずで即戦力として活躍している実績もあります。
 

編集部 今後の会社の可能性や未来についてはどのように感じていますか?
 

okan 「バーチャル経済圏」のインフラを作ろうというのが会社としての取り組みです。世界一敷居の低いメタバースとして、メタバースに馴染みのないユーザーでも触れやすいインターフェースを作り上げ、たくさんのユーザーに触れていただけるプラットフォームとして身近な存在となれると感じています。さきほど話題に出た、カメラの使い心地を良くしたり、バーチャルイベントを楽しむ施策を考えたりするのも、その一環になります。人々の生活の一部として「cluster」というプラットフォームが存在できたらとても嬉しいですし、そうなりたいと日々加速しています。
 

取材・文:山下 美樹子

会社名 クラスター株式会社
設立 2015年7月
資本金 1億円(資本調達額累計14.6億円)
代表 代表取締役CEO 加藤 直人
住所 東京都品川区西五反田8-9-5 FORECAST五反田WEST 10F
事業内容 メタバースプラットフォーム「cluster」の開発・運営

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