コラム

D&Iを推進する方法は?ポイントは女性が活躍しやすい環境づくり

2024年3月8日は国際女性デーです。国際女性デーは、女性の地位向上、女性差別の払拭等を目指す国際的な連帯と行動の日で、毎年世界中でさまざまなイベントや活動が行われています。そんな中、日本は2023年のジェンダー・ギャップ指数(世界経済フォーラムが毎年発表する、男女格差を数値化した指数)が146カ国中125位と、他の国と比べても男女の格差がいまだに大きく開いています。(参考:Global Gender Gap Report 2023)特に経済・政治面では他の国よりも格差が激しく、日本政府も男女共同参画局でさまざまな取り組みを行っています。

ですが、これからの時代は「女性だから」「男性だから」と区別して考えるのではなく、女性・男性・それ以外の性別の人も含めた個々の多様性を認識し、それを尊重にする社会・組織づくり=D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進することが大切だと筆者は考えます。D&Iが進んでいる社会でこそ、女性も安心して活躍することができるでしょう。そして、企業が持続的に成長するためには、多様性は不可欠でもあります。

そこで今回は、多様な人材が活躍できる組織をつくるポイントを解説します。これからの組織づくりについて考えたいマネジメント層の方はぜひ参考にしてください!

D&I推進は優秀な人材獲得のためにも必須


株式会社RASHISAの調査によると、Z世代の94.6%が、D&Iに積極的に企業に対して「働きたいと思う」「好感を持てる」と回答しています。また、調査ではZ世代がイメージする多様性とは、具体的には性的マイノリティや心身の障害、女性、外国籍の方など、さまざまな特徴であることがわかっています。こういった特徴を持った人々がストレスなく働くことができる風通しのよい企業には、上述の調査のとおり若い世代も関心を高く持っており、求人応募にも積極的に反応してくれるでしょう。逆にいえば、D&Iのことを知らない、関心がない企業は、採用で多くの人材獲得の機会を取りこぼしてしまう可能性もあるのです。
 
実際に、DDIのDiversity and Inclusion Report 2020の調査結果によると、「業績の良い企業は圧倒的に多様性に富んでいる」ことがわかっていたり、経済産業省の調査でも多様性を受容することで得られた恩恵として、「人材の獲得」「業績の向上」を挙げています。つまり、これからの採用活動や組織の成長のためには、D&I推進は必須とも言えるのです。
 

社内研修などから従業員全体の認識を高める


「自社でもD&Iを推進しよう!」と思い立ったものの、どうすればよいのだろう?と悩む方も多いと思います。その場合は、D&Iに関する社内研修が最も効果的です。D&I研修を提供している企業のサービスを利用すれば、そもそもD&Iって何?といった基礎から、どのような考えや言動が無意識の偏見を生んでいるか、どのようにそれを解消して多様性を受容するか、といった知識から具体的な施策まで学ぶことができます。
 
ここで重要なのは、「マネジメント層のみ研修を受ける」「一部の部署の従業員のみ研修を受ける」といった分離をしないことです。D&I推進には全従業員の理解と協力が鍵です。お互いを尊重しあう風土をつくるためには、D&Iの考えを全体に浸透させる必要があるのです。そのうえで、マネジメント層は経営戦略にD&I推進を組み込んで、多様な雇用形態やキャリアパス、人材の採用を進めるなどの施策を検討するのもよいでしょう。そして現場の従業員たちは、無意識の偏見を無くし、共に働くメンバーの多様性や自分自身の個性を大切にして、コミュニケーションを取りあいながら働くことが大切です。
 
D&I研修サービスを行っている企業の例としては、株式会社JobRainbowなどが挙げられます。実際に筆者もJobRainbowの社員さまに取材させて頂き、D&Iが進んでいないことで多くの優秀な人材が悩んでいることや、組織全体のD&Iの理解浸透が重要と感じました。
【インタビュー記事はこちら】目指すは「誰もが生きやすい社会」求人プラットフォームの運営を通じてダイバーシティ推進の「種」を撒く|株式会社JobRainbow
 

D&Iが進んだ組織でこそ女性も活躍できる


D&Iを推進することで、女性の生理痛や妊娠による体調不良の知識を得ることができたり、女性だけでなく男性も育休を取りやすい環境を整備することができます。また、D&I推進に力を入れている企業では、小さなお子さんをお持ちの女性も活躍できるように時短や在宅勤務などのさまざまな工夫を取り入れるなど、女性が働きやすい福利厚生が整っていることも多いです。D&I推進は、決して女性だけを優遇する施策ではありません。他にもさまざまな多様性を受け入れ、それを活かすことを目的としています。たとえばシングルファザーの男性の働きやすさを考慮することも施策のひとつですし、他にもさまざまなマイノリティ、個性を尊重することが重要です。
 
そのような組織づくりをすることで、若い世代だけでなくライフステージが変わり働き方に悩んでいるさまざまな人材が、自社に興味をもってくれる可能性も高まります。「ここなら安心して働けそうだな!」と思ってもらえる機会が増えれば、即戦力となる有能な人材を採用することもできるでしょう。また、D&I推進によって従業員みんながストレスフリーに働くことができるようになれば、一人ひとりの生産性もアップし、組織全体の業績も成長していきます。このように、D&Iの推進は企業の持続的成長の点においても不可欠なのです。
 
筆者も会社勤めをして約10年となりますが、10年前よりも女性やマイノリティに対するハラスメントは減っていると感じるものの、未だに無意識な偏見・誤解が多いと感じます。それが、日本のジェンダー・ギャップが他国と比べても激しい現実だとも思います。ですが、D&Iの考えがだんだんと取り入れられていき、女性だけでなくすべての従業員が我慢やストレスを抱えない組織を目指す流れが生まれているのはすばらしいことだと思います。ぜひ、企業のマネジメント層の方々はD&I推進を経営戦略として捉え、企業のトップから現場の従業員まですべての人がD&Iを理解し、より多くの人が活躍できる職場を作っていただければと思います!

 
【筆者プロフィール】
伊藤鮎
2023年VALUE WORKS入社の編集・ライター。前職は約10年間書籍編集者として勤務。趣味はHIPHOPとメタルコアとKPOPと料理とお酒。最近魚の三枚おろしができるようになりました!国際女性デーの花はミモザですね!
 
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