転職サービスは参考程度に。仕事探しは「自分で調べる」が鉄則〜30代!資格なし!はじめての転職体験記②
30代!資格なし!はじめての転職体験記①〜転職の「軸」を考えよう
筆者が実際に使った転職サービスは?
では、まずは筆者が実際に使った主な転職サービスをご紹介します。
リクルートエージェント
リクナビダイレクトスカウト
リクナビNEXT
doda
マイナビ転職
Indeed
上記は多くの人が転職を考えたとき、登録するサービスかと思います。筆者も同じく、できるだけたくさんの求人情報にアクセスしたかったこと、サイトごとに受けられるサービスの違いを知りたかったという理由で、主な転職サイトには登録をしました(今から考えると、登録しすぎ!とも思いますが……笑)。なお、Indeedは転職サイトではなく求人情報検索エンジンですが、より多くの求人情報を探すために利用していました。
筆者の感覚としては、特にどこの求人サイトがよい、悪い、という印象は持っていません。主な目的が多くの求人情報にアクセスすることだったので、どの転職サイトもその面では問題なく利用することができました。
「軸」に沿ったキャリアシートを作成しよう
各サイトに登録をしたら、最初に自分の情報の登録をすることになります。このとき、基本情報はもちろんのこと、自分のスキルや強み、特徴の入力や、志望する転職先の条件などを登録するかと思います。この情報は転職サイトからおすすめされる求人情報の基準となるだけでなく、応募先の企業にもキャリアシートとして共有される情報です。そのため、ここで入力する情報は転職活動においてとても重要です。
情報を入力するときのポイントは、自分の転職の「軸」をきちんと反映すること。転職の「軸」については、前回のこちらの記事を参考にしてください。前回の記事で解説した方法で言語化された転職の「軸」を持っていれば、実際に転職サイトに登録するときに困りません。
また、履歴書・職務履歴書のアップロードを求められる場合もあります。その場合は、無料で使える履歴書や職務履歴書のテンプレートはネット上に多くあるので、それらを使って作成すれば問題ありません。その際も、「軸」を元に自分の強みと志望する企業の方向性を反映して記載しましょう。
エージェントやコンシェルジュとの面接は「軸」を伝え相互理解を深めよう
情報を登録すると、おすすめの求人情報が送られてくる他、転職サイトによっては、担当エージェントがついたり、コンシェルジュのサービスを受けることができます。エージェントやコンシェルジュは登録した情報をもとに、自分の希望に合いそうな求人を優先的に紹介してくれたり、転職活動自体をサポートしてくれる方たちです。
通常、エージェントやコンシェルジュとは転職サイトに登録したらすぐに面談があります。Web面談となることが多いと思いますが、電話での面談も可能な場合があるので、都合のつく時間にできるだけ早めに一度面談はしておきましょう。
面談の際もやはり重要なのは、自分の転職の「軸」を活かすこと。エージェントやコンシェルジュの方は、これまでの経歴や希望年収、希望職種など、基本的なヒアリング事項を用意していることがほとんどです。
それにフィーリングで答えたり焦って回答するだけの面談になってしまうと、自分の転職活動の方向性を正確に伝えることができません。質問はあくまで会話の糸口として捉え、対話の中で自分の「軸」=自分の強みや望む環境などをしっかり伝えることが大切です。エージェントやコンシェルジュの方々との面談は、企業との面接の練習のつもりで臨みましょう!
そして、面談後、エージェントやコンシェルジュの方がすすめてくる求人に自分の希望との相違があれば、「希望とどう違うのか」「どのように軌道修正したいか」を早めに伝え、互いの認識にズレがないようにしましょう。
すすめられる求人はあくまで参考!自分で求人をディグろう
何よりも重要なことは、求人サイトやエージェント、コンシェルジュに頼りっきりにならないことです。転職サイトに登録すると、毎日たくさんのおすすめ求人情報が送られてきます。けれど、それはあくまで自分の登録した属性をもとに自動的にピックアップされたものがほとんどです。
加えて、新着求人や、希望業種ごとの求人紹介メールは、多くの人に一斉送信されています。また、エージェントやコンシェルジュの方々も、決して自分一人を担当しているわけではなく、多くの転職希望者を担当しています。自分のためだけに、自分の望んでいる条件にピッタリの求人を見つけて紹介してくれることはそう多くはないと思ったほうがよいです。
大切なのは、自分で求人を「ディグる(dig:情報を深く掘る、発見する意味の俗語)」こと。転職サイトには求人情報を検索する機能が備わっています。そこで条件を詳細設定して検索したり、フリーキーワード検索で、自分の転職の「軸」を表すようなキーワードを入れ検索してみましょう。
また、転職サイト内で探すだけでなく、一般的な検索エンジンでキーワードを入れて求人を探したり、興味のある企業が求人情報を出していないか公式サイトを探したり、その企業の関係企業の求人情報も調べてみたり……と、求人情報を積極的に自分から探しにいきましょう。
今は転職サイトやサービスも多岐にわたり、より転職者に寄り添ったサービスも増えています。とはいえ、その場合も基本は「求人情報は自分でディグる」姿勢が重要だと筆者は考えます。あくまで筆者の転職活動の経験上ですが、筆者は毎日送られてくるおすすめ求人情報や、エージェント・コンシェルジュの方に紹介してもらった求人情報は、あまりしっくりこないものが多かったです(それは、転職サイト上やエージェントの方々にきちんと自分のことを説明しきれていなかったためだとも思いますが……)。
筆者の場合、自分がその企業でどのように活躍できるか、どんな強みを活かせるか、それによって自分は成長していけるか、できるだけ具体的に想像できる企業をひたすら探し、気になるところにはまずは応募してみる、という形を取っていました。そのおかげで、最終面接まで進むことができた企業は、いずれも印象がよく、面接の際も互いの認識に齟齬がなかったです。
求人情報探しは自走する転職者になるための第一歩
ここまで、筆者の転職経験から転職サービスとの付き合い方を解説してきました。重要なのは、転職サイト・サービスからの情報を受け取って応募するだけの受動的な転職者ではなく、自らの「軸」を持ち、自ら求人情報を探しにいきアプローチする、自走する転職者になることです。転職サイトに登録したけれど、なかなか転職が決まらない、気になる求人が見つからない、という人はぜひ参考にしてみてください!
次回は、応募して面接の機会がもらえた際、面接をうまく進めるにはどうしたらいいの!?という面接対策について解説する予定です!
【筆者プロフィール】
伊藤鮎
2023年VALUE WORKS入社の編集・ライター。前職は約10年間書籍編集者として勤務。趣味はHIPHOPとメタルコアとKPOPと料理とお酒。最近魚の三枚おろしができるようになりました!
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