コラム

人事におすすめの資格12選!取得するメリットと学習方法について解説

人事担当者としてキャリアを築くうえで、資格取得は専門知識を深めるために重要です。しかし、数ある資格のなかで、どの資格を取得するべきか迷う方も少なくないでしょう。そこで本記事では、人事向けにおすすめの資格について解説します。スキルアップやキャリアアップを実現したい方は、ぜひ参考にしてください。

人事が資格を取得するメリット

人事が資格を取得するメリットにはなにがあるでしょうか。詳しく見ていきましょう。

日々の仕事に活かせる

人事業務は多岐にわたります。採用活動、労務管理、社内教育、評価制度の運用など、その業務内容は豊富です。資格を取得することで、こうした業務の一つ一つに対する理解度を深めることができ、実務で直面する課題にも的確に対応できるようになるでしょう。

専門知識を習得できる

労務管理、採用、キャリア開発、メンタルヘルスなどの分野において、最新の法律やトレンド、実務に直結する具体的なスキルや理論を体系的に学ぶことができます。効果的な業務遂行やトラブル対応が可能となるため、組織の信頼性向上や社員の満足度向上にも貢献できるでしょう。

昇進や昇給につながる

資格を取得することは専門知識やスキルの証明にもなるため、会社からの評価アップにもつながります。業務効率やコンプライアンスの強化に貢献できることから、責任あるポジションにも昇進しやすくなるでしょう。

モチベーションがアップする

資格取得を通じて自己成長やキャリアアップに向けた具体的な成果を感じることで、仕事への意欲も高めることができます。新しい知識やスキルの習得から、自信にもつながるでしょう。

人事に役立つ資格12選


人事に役立つ資格には具体的になにがあるか、見ていきましょう。

キャリアコンサルタント試験

職場でのキャリア支援を行う専門職のための資格です。この資格を取得することで、従業員のキャリア開発や転職支援、職場内での人材育成に貢献することができます。キャリアのアドバイスやコンサルテーションを通じて、働き手のモチベーション向上にも寄与する機会を増やすことが可能です。個々のキャリアプランニングだけでなく、組織全体の人材配置戦略にも役立つでしょう。

メンタルヘルス・マネジメント検定

職場におけるメンタルヘルス問題に対処するための知識と技能を認定する資格です。従業員のメンタルヘルスケアを行う能力を高められます。ストレスチェックやカウンセリング手法など、実践に役立つ知識が得られるため、職場環境の改善や従業員の健康維持に大いに貢献することが可能です。

産業カウンセラー試験

企業内外で従業員のカウンセリングを行う専門家を養成するための資格試験です。精神的なサポートを提供し、問題解決につながるアプローチ方法を習得できます。従業員のストレスや悩みを早期に察知し、適切な支援を行うことで、職場全体の生産性向上に寄与することができるでしょう。

コーチング検定

ビジネスにおけるコーチングのスキルを認定する資格です。リーダーシップを強化し、チームのパフォーマンスを最大化するために役立ちます。人事担当者がコーチングの知識と技術をもつことで、従業員の能力を引き出し、目標達成に向けた支援を効果的に行うことが可能です。

人事総務検定

人事と総務業務に関する総合的な知識を認定する資格です。労務管理、給与計算、労働法など、幅広い知識を実務で活かすことができます。特に人事部門において、法的知識がないとトラブルが発生しやすいため、資格をもつことで予防策を講じることが可能です。

ビジネス・キャリア検定

仕事の基礎知識から専門知識まで幅広くカバーする資格です。人事測定の観点でも重要なスキルが要求されるため、取得することで社員教育や業務改善の場面で大いに役立ちます。

日商簿記

会計の基本をしっかり学ぶことができるため、経理部門との連携や予算管理、給与計算など、多岐にわたる人事業務で活かすことができます。特に中小企業やスタートアップ企業などでは複数の役割を担うことが多いため、会社の経営状態を把握する力も養えるでしょう。

社会保険労務士試験

労働法や社会保険に関する専門知識を要求される資格です。従業員の労働環境の改善や法的トラブルの回避に役立つ情報を提供することができます。また、社労士としての知識は社員の労働条件やメンタルヘルスなどにも役立つため、組織全体の健康維持に貢献することが可能です。

衛生管理者免許試験

職場の衛生管理や安全管理の専門知識をもつことを証明する資格です。従業員の健康管理やリスクマネジメントを担当する上で適切な指導や対応を行えるため、オフィス環境の改善ができます。

個人情報保護士

個人情報保護法に基づいた情報管理のスキルをもつことを証明します。人事部門は多くの個人情報を扱うため、個人情報保護士は特に重要な資格といえるでしょう。取得することで、情報漏洩のリスクを低減し、社員や応募者の信頼を獲得することができます。

マイナンバー実務検定

2016年のマイナンバー制度導入以降、企業に求められる実務対応を支援するための資格です。資格取得を通じて、マイナンバー制度の基本的な知識から、実際の運用や管理に関する具体的なスキルを学ぶことができます。

外国人雇用管理主任者

外国人労働者を適切に雇用・管理するための資格です。特に近年、グローバル化が進み、多様なバックグラウンドをもつ社員が増える中で、重要な役割を果たす資格といえます。労働基準法や出入国管理法などの法的要件を遵守しながら、円滑に外国人社員とのコミュニケーションを図るために必要です。

資格取得のための学習方法


資格を取得するには、どのような方法があるのでしょうか。

オンライン学習

自分のスケジュールに合わせて学べるオンライン学習は、忙しい社会人にとってとても便利な方法です。動画講義やライブセミナーをはじめ、多種多様な学習コンテンツが提供されているため、個々に合った最適な学習方法やコンテンツを見つけられるでしょう。

公開講座の利用

対面形式の公開講座は、モチベーションの維持やコミュニティづくりにも役立ちます。実際に手を動かしながら学ぶことができ、直接質問できる機会も多いため、より深い理解を得られるでしょう。人事の資格取得に特化した公開講座は多く開催されており、特定の資格に向けた集中講座や試験対策講座が用意されているため、おすすめです。

教材や参考書の活用

古典的ではありますが、教材や参考書も強力な学習ツールです。書籍を利用することで、自分のペースで学習を進めることができるでしょう。人事関連の書籍は多岐にわたり、最新の法律や制度に関する情報も学ぶことができます。資格試験の過去問や模擬試験問題も収録されていることが多いため、試験対策がしやすいです。

学習アプリの活用

学習アプリを使えば、通勤時間や休憩時間などの隙間時間を活用して学習することができます。QuizletやAnkiなどのフラッシュカードアプリは、繰り返し学習するのに最適です。一度作成したカードを何度も見ることで、重要なポイントを効率的に覚えることができるでしょう。

資格取得で人事のプロフェッショナルになろう


人事向け資格を取得することは、スキルアップだけでなく、キャリアアップにおいても大きな武器となります。計画的に資格を取得し、得た知識とスキルを実務に活かすことで、より高いポジションや新たなチャレンジに繋げることができるはずです。本記事を参考にして、ぜひ人事としてのキャリアを前進させてください。
 

【筆者プロフィール】
西山 侑里
1993年群馬県高崎市生まれ。空っ風に鍛えられながら、小中高とバスケットボールを追い続ける部活生活を経て、2012年の大学入学を機に上京。大学卒業後、2016年にリクルートの求人広告代理店に新卒入社。売れない営業時代を乗り越え、営業リーダーを任せられるまでに成長。新規部署の立ち上げメンバーとしてIndeedの運用にも携わる。2022年に夢だったライター職に転職。人材業界での経験を活かして求人原稿の制作から、最近ではコラム記事の制作に挑戦中。X(Twitter)
 

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