コラム

第二新卒は人生終了なのか?そうではない理由と転職成功のコツについて紹介

新卒入社したものの会社で思うようにいかず、早期離職してしまった第二新卒のなかには、「人生が終わった」と感じている方もいるかもしれません。しかし、就職の失敗は決して人生の終着点ではありません。本記事では、第二新卒が人生終了だと思ってしまう理由とそうではないといえる理由を明らかにし、転職を成功させるためのコツについて紹介します。社会人として再起を図りたい方は、ぜひ参考にしてください。

第二新卒が人生終了と思ってしまう理由


なぜ新卒入社から早期離職してしまうと、人生終了と思ってしまうのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

キャリアの停滞感

第二新卒として早期離職をすることでキャリアの一貫性が失われ、専門性を深めることが難しくなると考えてしまいます。同世代の社会人と比べて、スキルや経験の差が開いていく感覚から、自信を失い、将来への不安を抱えるようにもなるでしょう。キャリアの方向性が定まらない状態が続くと、「人生終わった」と感じてしまう第二新卒も少なくありません。自分の強みを活かせる分野を見出せず、停滞感に苦しむことが、第二新卒の大きな悩みとなっています。

社会的信用の低下

第二新卒は、早期離職をしたことで「仕事が長続きしない人」「安定志向に欠ける人」というレッテルを貼られがちです。あまりに短い期間での離職だと、採用担当者から敬遠されることもあり、希望する職種や企業への就職が困難になります。社会的信用の低下は、第二新卒の自尊心を傷つけるには十分な要因となります。周囲から不安定な印象をもたれ、将来のキャリア選択肢が限られてしまうことへの焦りや不安が、第二新卒を思い詰めてしまうきっかけにもなりやすいでしょう。

経済的不安定さ

早期離職をすることで、収入の安定性が損なわれることも、思い詰めてしまう要因の一つです。新卒入社の同期と比べて、昇給や昇進のペースが遅れることもあり、将来の経済的見通しが立てづらくなることもあるでしょう。特に、結婚や出産、住宅購入などのライフイベントを控えている場合、経済的な不安定さは深刻な問題として認識されます。

自己肯定感の低下

はじめての就職が上手くいかなかったことで、自分の適性や能力に対する自信を失ってしまうこともあります。「なぜ自分はうまくいかないのか」「自分には何が足りないのか」と自問自答し、自己肯定感が低下していきます。周囲の同世代と比較して、キャリアの遅れを感じることも、自信喪失につながるでしょう。

人間関係の希薄化

一度退職したことで、転職したとしても職場の人間関係を新たに築き直す必要があります。新しい環境に適応することに精一杯で、深い人間関係を形成することが難しいと感じる第二新卒も多く、同年代の社員と比べて、社内ネットワークが弱く、孤独感を感じやすくなる可能性もあります。

第二新卒は人生終了ではないといえる理由


自分自身で「人生終了だ…」と思っていたとしても、社会の認識として第二新卒になったからといって、人生が終了なんていうことはありません。では、なぜ第二新卒になることは人生終了ではないといえるのか、詳しく見ていきましょう。

多様な経験が強みになる

第二新卒の転職経験は、多様な業界や職種に触れる機会となります。さまざまな企業文化や働き方を体験することで、自分に合った環境を見極める力が養われるのです。また、幅広い知識やスキルを身につけることができ、問題解決能力や適応力が高まります。転職を通じて得た学びは、将来のキャリアを豊かにする財産になるでしょう。第二新卒の多様なバックグラウンドは、新しい視点をもたらす強みとして評価される時代になっています。

自己理解が深まる

転職を経験することで、自分自身と向き合う機会が増えます。適性や価値観、強みや弱みを見つめ直し、自己理解を深めることができるのです。自分が何を大切にし、どのような環境で力を発揮できるのかを知ることは、キャリア構築に欠かせません。第二新卒の転職経験は、自分自身を見つめる重要なプロセスといえるでしょう。自己理解が深まることで、自信をもって自分らしいキャリアを歩むことができます。人生終了などではなく、新たな始まりのチャンスなのです。

人脈が広がる

転職を経験することで、さまざまな人脈を築くことができます。異なる業界や職種の人々と出会い、交流をすることは将来のキャリアにも大きな影響を与えるでしょう。また、転職先で出会った仲間は、悩みを共有し、支え合う存在にもなります。

企業が第二新卒を求める理由


企業も第二新卒は貴重な若手人材として重宝する傾向にあります。では、なぜ企業は第二新卒を求めるのか、見ていきましょう。

柔軟性と適応力

転職経験を得た第二新卒者は、新しい環境に柔軟に対応する適応力をもっています。これは、組織の変革を推進する大きな力になります。また、従来の枠にとらわれない発想力は、イノベーションを触発する重要な要素にもなるため、企業はこれらの特性をもつ第二新卒者を組織成長の要になると期待しています。

多様な経験とスキル

また、第二新卒は前職での経験を通じて、多様なスキルを身につけています。異なる業界や職種での実務経験は、幅広い視野と問題解決能力をもたらすため、企業は第二新卒の多様なバックグラウンドに着目し、新しい視点や専門性を組織にもたらすことを期待しています。また、転職を通じて培われたコミュニケーション能力やチームワーク力は、組織の円滑な運営にも貢献します。

学び直しの姿勢

第二新卒は、転職を決意した時点で自己成長への強い意欲を示しています。新しい分野への挑戦や、スキルアップへの関心の高さは、企業にとって魅力的です。また、謙虚に学ぶ姿勢は、社内の知識共有やノウハウの蓄積にも貢献します。そのため、企業は第二新卒の向上心と吸収力に期待し、長期的な視点で人材の成長を支援しようとしているケースが多いです。

多様性の促進

第二新卒は、異なるバックグラウンドをもつ人材として、組織の多様性を高める存在です。多様な経験や価値観をもつメンバーが集まることで、新たなアイデアが生まれ、創造性が刺激されます。そのため、企業は第二新卒を迎え入れることで、多様性を尊重する組織文化の構築を目指そうとしています。また、第二新卒の存在は、社内の意識改革を促すきっかけにもなります。多様な人材が活躍できる環境づくりは、企業の持続的成長に不可欠なため、第二新卒のもつ多様性は、企業の未来を切り拓く重要な鍵となるといえます。

第二新卒であることがマイナスなイメージになる場合


基本的には「人生終了だ」と思い詰めるほど、社会からの評価は低くない第二新卒ですが、場合によっては企業や採用担当にマイナスなイメージを与えるケースもあります。具体的にどんなケースなのか、見ていきましょう。

離職期間が長い

前職を退職してから転職活動までの期間が長いと、採用担当者から不安定さを感じられてしまう恐れがあります。ブランクが長いほど、スキルの陳腐化や社会人としての適応力の低下を懸念されるようになってしまうでしょう。そのため、第二新卒は離職期間が長くなる前に、積極的に転職活動に取り組むことが重要です。また、ブランク期間の過ごし方を明確に説明できるよう、自己啓発や社会貢献活動などに取り組んでおくことも有効です。

転職理由が他責的

第二新卒が転職理由を説明する際に、前職での問題点を他者や環境のせいにしてしまうと、採用担当者にネガティブな印象を与えかねません。自分の責任を認めず、他責的な姿勢では、組織への適応力や問題解決能力に疑問を生じさせてしまうでしょう。そのため、第二新卒は転職理由を説明する際、自分自身の課題認識と成長意欲を示すことが大切です。前職での経験を通じて得た学びや、自己成長のために転職を決意したことを前面に押し出しましょう。他責的な姿勢ではなく、自律的な態度で臨むことが、採用担当者からの信頼を獲得するポイントとなります。

転職計画があいまい

転職活動において、明確な目標や計画をもっていないと、採用担当者に熱意や覚悟が感じられないという印象を与えてしまうかもしれません。そのため、第二新卒は自己分析を深め、自分のキャリアビジョンを明確にすることが重要です。転職先でどのようなスキルを身につけ、将来どのような役割を目指すのかを具体的に示せるよう準備しておきましょう。

短期間での転職を繰り返す

第二新卒が短期間で転職を繰り返していると、「定着しない人」「仕事を続ける覚悟が足りない人」と見なされる恐れがあります。採用担当者は、長期的な視点で人材を採用したいと考えるため、定着しない人材の採用は避けたいと感じるでしょう。そのため、第二新卒は転職の理由と学びを明確に説明できるよう準備することが大切です。各職場での経験がキャリア形成にどのように役立ったのかを伝え、自分の成長プロセスを示しましょう。

自己分析が不十分

第二新卒が自己分析を十分に行わずに転職活動に臨むと、自分の強みや適性が明確に伝わらない可能性があります。自分自身を深く理解していないと、転職先での役割や活躍イメージを具体的に語ることができません。そのため、第二新卒は自己分析に時間をかけ、自分の強みと弱み、価値観やスキルを明確にすることが重要です。過去の経験を振り返り、自分が得意とする領域や、エネルギーを注げる仕事を見極めましょう。

第二新卒が転職を成功させるコツ


では、第二新卒が次の転職を成功させるには、どんなコツがあるのでしょうか。

徹底的に自己分析をする

上述したように、第二新卒での転職に成功するために最も大切なことは自己分析です。自分のスキルや経験、長所や短所、希望するキャリアパスなどを具体的に理解することが重要です。また、前の会社で失敗した原因や、何が合わなかったのかを深く掘り下げることも効果的です。失敗原因を念頭においておくことで、次に向いている仕事や会社の条件が見えてきます。

成長している業界を狙う

転職する候補先として、自身のスキルや経験を活かせる成長産業をターゲットにすることも大切です。IT、AI、ヘルステックなどの新興業界は特に需要が高く、将来性にも優れています。成長性の高い業界は、スピーディに新しいビジネスを創出するため、幅広いスキルをもつ第二新卒は採用されやすい可能性があります。一方で、無理に流行の業界を目指す必要はありません。自分の経験やスキル、興味を生かせる業界を選ぶことが、長期的なキャリアを築くために重要です。

資格取得やスキルアップしておく

第二新卒の転職活動では、資格取得やスキルアップも有効な手段です。資格をもっていることで一定のスキルを証明することができ、採用担当者にも良い印象を与えられるでしょう。希望する業界で求められる資格を取得することで、転職市場での競争力を高めることができるでしょう。

退職せずに転職活動をする

安易な退職は避け、できるだけ在職のまま転職活動を進めるほうがおすすめです。仕事を辞めてから転職活動をはじめると、焦りやプレッシャーが増す可能性もあるため、在職中に積極的に転職活動を行うことで、自分のペースで行動でき、質の高い採用情報にも出会えるでしょう。

転職エージェントを活用する

転職エージェントの活用も大切です。第二新卒の転職市況や、自身のスキルが求められる業界、企業などの情報を提供してくれます。また、自己PRの仕方や面接対策、転職後のキャリアプラン作りなど、幅広い支援を受けることができます。転職エージェントは、未公開求人を提供してくれることも多いため、自分では見つけられない良い求人に出会える可能性もあります。

メンタルヘルスのケアも忘れずに


新たなキャリアへの挑戦は刺激的な反面、環境の変化や過度な期待によるプレッシャーから、ストレスを感じることもあるでしょう。そのため、自分自身と向き合い、心の健康を大切にすることを忘れないでください。休息を十分に取り、趣味や運動など自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、悩みを一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、必要であれば専門家に相談することをおすすめします。メンタルヘルスを保ちながら、自分のペースで着実にキャリアを築いていくことが、長期的な成功と幸福につながります。
 

失敗から学ぶ成長の一歩を踏み出そう


第二新卒になることは、決して人生の終わりではありません。むしろ、自分自身と向き合い、成長するための貴重な機会と捉えることが大切です。失敗から学んだ教訓を糧に、再起に向けた一歩を踏み出すことで、理想とするキャリアを実現できるはずです。一人で抱え込まず、周囲のサポートを上手に活用しながら、自分の可能性を信じ、新たなキャリアステージに向けて、ぜひ頑張ってください。
 

【筆者プロフィール】
西山 侑里
1993年群馬県高崎市生まれ。空っ風に鍛えられながら、小中高とバスケットボールを追い続ける部活生活を経て、2012年の大学入学を機に上京。大学卒業後、2016年にリクルートの求人広告代理店に新卒入社。売れない営業時代を乗り越え、営業リーダーを任せられるまでに成長。新規部署の立ち上げメンバーとしてIndeedの運用にも携わる。2022年に夢だったライター職に転職。人材業界での経験を活かして求人原稿の制作から、最近ではコラム記事の制作に挑戦中。X(Twitter)
 

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