コラム

生理痛で仕事を休むのは甘え?応急処置や、生理休暇について解説

女性なら多くの人が悩む生理痛。人によって差はあるものの、頭痛や腹痛、倦怠感などの不調が起こり、仕事に行けなくなってしまうこともあります。その際、体調不良で仕事を休むことがほとんどでしょうが、毎月のことだけに職場に迷惑をかけるのではと悩む人や、デリケートな問題だからこそ職場に相談しづらい人もいるのではないでしょうか。筆者も、長らくこの問題には悩んできました。この記事では、生理痛がつらいけれど仕事が休めないときの応急処置や、休むときのポイント、生理休暇の普及などについて解説します。

毎月心も体も憂鬱……と悩んでいる女性にはもちろん、生理休暇の扱い方に悩んでいるマネジメント層の方にも、ぜひ読んで参考にして貰えればと思います!

生理痛がひどくても休めないときの“応急処置”


「今月も生理で体調が悪い……」どうしても出勤できない、または早退せざるを得ないときがあると思います。重い頭痛や腹痛、吐き気を抱えたまま働くのは難しいでしょう。ただ、自分の都合にばかり合わせていられないのが仕事というもの。クライアントへの緊急対応や重要な打ち合わせなどで、生理痛がひどくても休むのがはばかられる場合も多いでしょう。
 
また、上司に報告するのを躊躇してしまったり、「あの人また休んでる」と言われたくない場合もあります。実際に佐藤製薬の調査でも「生理痛で仕事を休んだことがあるか」に対して74%の女性が「ない」と答えているほど、生理痛で仕事を休む心理的ハードルは高いようです。
 
本来なら休むべきなのですが、生理痛でも仕事を休めないときに筆者が実践していた”応急処置”をご紹介します。
 

市販の鎮痛剤やカイロなどを使用する

その場しのぎではありますが、薬を飲んだりお腹を温めたりするだけでも数時間は症状がやや緩和されることが多かったです。
 

緊急性の高い仕事だけに全力を注ぐ

もともと体力がない状態での勤務です。上記の対処で症状が緩和している時間にその日一番の仕事を済ませて、あとはひたすら単純作業をしていました。
 

昼休みは可能であれば横になる

職場にもよるでしょうが、筆者の場合、あまりに生理痛がひどいときには、昼休みに誰もいない会議室を借りてそこで横になったり、楽な姿勢で座って休んでいました。
 
ですが、これらはあくまで”応急処置”。集中力も生産性も落ちている状態なので、本当は仕事は休んで安静に過ごすのが一番です。
 

生理休暇で仕事を休む人は少数派


では生理痛で出社できないほどの体調不良になったとき、どのように伝えるのがよいでしょう?多くの場合、シンプルに「体調不良で休みます」と伝えるケースが多いのではないでしょうか。また、最近は男性でも女性の生理痛について理解している人も増えたため、「貧血がひどいため……」と伝えると、察してくれることもありました。
 
ところで、「生理休暇」は法律で定められた休暇であることはご存じですか?生理で業務に支障をきたすほどの体調不良になった際、雇用形態に関係なく、時間単位で取得することができる休暇です。ただし、生理休暇を無給・有給にするか、年次有給休暇との関係性、申請方法などは企業の判断に委ねられており、現状では不透明な制度である企業がほとんどでしょう。
 
実際に厚生労働省の調査によると、女性労働者のうち生理休暇を取得したことがある人の割合は0.9%と大変低くなっています(出典:厚生労働省「「令和2年度雇用均等基本調査」結果を公表します ~女性の管理職割合や育児休業取得率などに関する状況の公表~)。社会全体での生理による体調不良の理解は進んでいても、異性の上司に生理休暇を申請することに抵抗感がある、生理休暇を頻繁に取ることで出世に影響する心配がある、などの懸念を抱いている女性が多いようです(参考:株式会社ライボ「2023年 生理休暇の実態調査」)。
 
現状では、風邪などの他の体調不良と同じく、生理痛による休暇も年次有給休暇を使った休暇取得がほとんどのようです。筆者の前職の企業でも、就業規則に生理休暇の記載はあったものの、周りの女性社員にも取得した人はおらず、筆者も結局どうしても休まざるを得ないときには「貧血で……」と伝えて休んでいました。
 

男女問わず体調不良で休むことを「甘え」と捉えるのは古い価値観


株式会社RASHISAの調査によれば、Z世代は多様性に配慮している職場を魅力的に感じる傾向があることがわかっています。また、多様性やマイノリティに関連する言葉として、「女性」「フェミニズム」などを挙げている割合が高いことも特徴的です。これらから考えると、多様性に配慮した職場づくりの一環として生理休暇などを充実させることで、男女ともに若い世代から魅力的な職場だと感じてもらえる機会は増えるのではないでしょうか。
 
もちろん、女性だけに特化した休暇として快く思わない男性もいることでしょう。ですが、女性には必ず起きる現象であることを理解してもらえるよう、対話を重ねることが重要です。企業側も理解の促進や制度の使用の明確化をすることで、遠慮をしたり無駄に気遣ってしまったりといった空回りもなく、男女双方にとって働きやすい職場を作ることができると思います。
 
また、フレックスタイム制や在宅勤務など柔軟な働き方を導入することで、生理中でも「出社は難しいけれど家でなら働ける」と休まずに済む女性もいるでしょう。そもそも、性別に関わらず電車に乗るのも厳しいほどの体調不良でも出社しなければ「甘え」だとする風潮はもう古いのです。多様性に配慮した職場づくりは、従業員の心身の健康にもつながるはずです。
 

生理痛がひどければ受診も検討して、健康に働こう


現状では生理痛で仕事を休むことにはまだ心理的ハードルがあり、生理休暇も社会に浸透しているとは言えません。だからといって生理痛を放っておくのは危険です。筆者は生理痛を我慢し続けていたところ、月経前症候群(PMS)も次第にひどくなり、1ヶ月のうち半分は、吐き気やめまいに苦しみながら過ごす事態になってしまいました。
 
結局、婦人科にかかったところ、血中のホルモンの数値に以上があり投薬治療をすることになり、それ以来、生理のときには決して無理をしないようにしています。筆者のような事例以外にも、ひどい生理痛は婦人科系の不調や病気のサインであることもあります。市販薬などの対症療法で済ませてしまうのではなく、あまりに体調が悪い場合は受診も検討しましょう。
 
現在は、次第に生理休暇を含めたさまざまな多様性に配慮した企業も増えています。仕事を探すときにはそういった点にも目を向けてみると、働きやすい職場が見つかるかもしれません。生理痛がひどいときにはしっかりと休んで、健康な状態で仕事で最高のパフォーマンスを発揮しましょう!

 
【筆者プロフィール】
伊藤鮎
2023年VALUE WORKS入社の編集・ライター。前職は約10年間書籍編集者として勤務。趣味はHIPHOPとメタルコアとKPOPと料理とお酒。2024年の目標は海釣りに挑戦することです。
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